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PHPが如何にコンパイル不要のスクリプト言語であるとしても、その実行環境の構築には少しの手間がかかります。
今回は、Windows7 64bit版のIIS 7.0にPHPのzip版のバイナリをインストールする手順を紹介します。
手順の概要は以下の通りです。
1.バイナリファイルのダウンロード
2.解凍と配置
3.パスの追加
4.IISへの登録
まずは、バイナリファイルの入手です。右のアドレスhttp://www.php.net/downloads/より、Windows用のバイナリファイルを入手します。
執筆時点(2012/02/14)では、PHP5.3.10が最新版のようです。ここでは、"Non Thread Safe"版を入手します。IISでCGIするときには、この"Non Thread Safe"を用いるようです。詳細については他のサイトに譲ります。
Installerではなく、Zipをダウンロードする点を間違えないようにしてください。
Installerでは、ウィザード形式で、自動的に展開される点が異なっています。言うまでもありませんが、Installerのほうが扱いが容易です。
ダウンロードしたZipファイルを任意のフォルダに解凍します。下記のようなフォルダが生成されていることを確認できますでしょうか?
生成されたフォルダの名前を"PHP"に変更し、OSが64bit版の場合には、"C:¥Program Files (x86)"直下にコピーもしくは移動します。
[コントロール パネル]-[システムとセキュリティ]-[システム]-[システムのプロパティ]から"環境変数"を押下してください。
その中にある"Path"という項目。これを選択し、"編集"を押下します。
そして、現われたテキストボックスの一番最後に先程配置したPHPのディレクトリパスを記述します。
記述の仕方は、";"(セミコロン)が前の記述との境界になっているので、一番最後尾に足す場合には、";C:¥Program Files (x86)¥PHP"と記述することになります。
[コントロール パネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャー]に遷移してください。
下記のようなアイコンがいっぱい並ぶ画面が現れたでしょうか?
このなかの"ハンドラーマッピング"を開きます。
右クリックして現われたコンテキストメニューの中から、"モジュールマップの追加"を選択します。
以下のような、フォームが表示されます。
要求パスには、"*.php"。
モジュールには、"FastCgiModule"を選択し、
実行可能ファイルには、先程PHPを配置したディレクトリの中にある"php-cgi.exe"ファイルを指定してください。
入力後、"要求の制限"ボタンを押下します。
以下を参考に、"マップ"、"動詞"、"アクセス"の各項目を選択してください。
もれなく設定したことを確認し"OK"を押下し、下記のような一覧表形式で確認しましょう。
ここまでで、PHPの配置とIISの設定は完了です。
PHPをIISで動作させるためには、php.iniファイルの設定が不可欠です。
動作しない場合には、次頁を参照してください。